皆さん今晩は。今日は2024年11月21日(木曜日)、東京の天気は曇り時々小雨。ぐっと冷え込んでいます。もう暖房を使い始めていますが、昨日は体調がすぐれず寝込んでいました。完全に気温の変化に対応できていません。気温の変化が激しいので、皆様も体調にお気をつけください。
さて、今日は山種美術館で開催されている【特別展】没後50年記念 福田平八郎×琳派を鑑賞してきました。福田平八郎を知ったのは2024年春から夏にかけて大阪中之島美術館、大分県立美術館で開催されていた「没後50年 福田平八郎」の告知でした。調べていたら東京でも、山種美術館で開催するとのことだったので、ようやく鑑賞できました。
ウェブ記事か、Youtube動画かは忘れてしまいましたが、鯉の作品が紹介されていて、それを見たくて足を運びましたが、、、残念ながら展示されていませんでした。おそらく巡回ではなかったみたいです。。。大阪、大分、東京と巡回するものだと勝手に勘違いしていました。それなら大阪迄行けばよかったと後悔です。
僕が見たかった鯉の作品は、今調べたら美術手帖さんのこちらの記事で紹介されています。皇居三の丸尚蔵館収蔵の作品みたいで、福田平八郎の画家としての評価を決めた代表作みたいです。見たかった。。。
鯉の作品は鑑賞できませんでしたが、鮎の作品が展示されており、そちらの作品が見たかった鯉の作品に雰囲気が似ていたので良かったです。水の要素が描かれていないのに水の中を泳いでいる雰囲気で水を感じられる魅力的な作品です。特別な描き方はされていませんが、確実に水の中を泳いでいるように見えます。
琳派の作品
大阪や大分では展示されていない、琳派の作品が結構な数展示されており、琳派の作品を鑑賞できたのがよかったです。特に俵屋宗達の「鹿下絵新古今集和歌巻断簡」、酒井抱一の「秋草鶉図」、鈴木其一の「四季花鳥図」「牡丹図」は初めてでしたが、鑑賞できてよかったです。
鈴木其一の「牡丹図」と福田平八郎の「牡丹」どちらも素晴らしかったです。お花やさんに並んでる芍薬とどう違うのか分かっていませんが、そろそろ牡丹の季節が始まります。東京では上野にある「上野東照宮ぼたん苑」が冬から春にかけて見頃のようです。上野方面にでかけれそうなら、カメラ持って見にいってみようと思います。
山種美術館での開催は残りわずか。2024年9月29日〜12月8日迄です。気になっている方は、そろそろ行かないと終わっちゃいます。
写真撮影が許可されていた作品は1点のみです
写真撮影が許可されていた作品は1点。「彩秋」という柿の葉とすすきを描いた作品です。「彩秋」が描かれた昭和18年は1943年。写実的に描かず色で表現する手法はフォービズムを代表する作家のアンリ・マティスを思い出させます。マティスは1905年に『緑の筋のあるマティス夫人』『帽子の女』を描いています。
他に展示されていたマティスの切り絵のような雰囲気を感じれる作品もありました。福田平八郎がアンリ・マティスに影響を受けたかどうかは分かりませんが、日本画と西洋美術と距離は離れてるのに、同時代に似ているアプローチをとっている現象は興味深かったです。
図録は鑑賞券セットで購入すると少しだけお得です。
鑑賞後、エスパス ルイ・ヴィトンへ
没後50年記念 福田平八郎×琳派を鑑賞した後は、表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京へ移動して、アメリカ人アーティスト ウェイド・ガイトンによる個展「Thirteen Paintings」を鑑賞してきました。そちらは別の記事で紹介します。
大分市公式動画チャンネル「いいやん!大分」
大分市公式動画チャンネル「いいやん!大分」で福田平八郎物語として紹介動画がアップされています。
福田平八郎
大分市に生まれ、大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家。鋭い観察眼を基にした、対象がもつ雰囲気、美しさを抽出した表現が特徴とされる。生涯「水」の動き、感覚を追究していたとされ、「漣」は池面に映る水面の模様を描写した作品である。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
参考
山種美術館:https://www.yamatane-museum.jp/
大阪中之島美術館:https://nakka-art.jp/exhibition-post/fukudaheihachiro-2023/
大分県立美術館(OPAM):https://www.opam.jp/exhibitions/detail/1538
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